宮美展のご紹介

いよいよ来週の水曜日から始まります「宮美展」が近づいて参りました。


現在店内では、宮美展の準備に追われている状態です。


今日は、宮美展に出品いたします商品を一部ではありますがご紹介したいと
思います。


以前から、染めものやフォーマルものといった写真ばかりでしたので、今回は
織りのお洒落ものの新作をご紹介いたします。




岐阜県、郡上紬。


草木染めで染め上げた糸を使用して、手織りで織り上げた品は柔らかく温もりを
感じさせてくれる一品です。


岐阜県、郡上地方に自生している植物で草木染めをして、一度だけではなくて、
何度も何度も染め返され、色彩の深い郡上紬独特の色目が生み出されます。


昭和57年に紬縞織・絣織で国の重要無形文化財に認定されました。
国内の紬産地の中で最も希少性の高い手機紬として知られています。




与那国花織紬。


与那国島は日本最西端にある国境に島です。


その昔、首里王府への献上品として島の織女たちが織り込んだ、花織。
経糸の一部を浮かすことによって手で触れれば、浮かぶ、花織や幾何学模様


読谷の花織とは違い、裏側に糸の渡りがないのが特徴です。
花織といわれるのは、おもに、花を織り込んだ織物のためで、
その花の枚数によって呼び分けられています。
たとえば、ドゥチン花・イチチン花などのように、
花の枚数で文様を呼び分けます。




本場結城紬


長年にわたり多くの先人たちの創意工夫によって、織り継がれてきた
本場結城紬平織りは、昭和31年に国の重要無形文化財に、昭和52年には
伝統的工芸品”にそれぞれ指定されています。


「真綿から手で糸をつむぎ出す技術」「手括りによる柄付け技術」
「地機と呼ばれる古来からの織機による製織り技術」を踏まえて創られる
結城紬は着るほどに暖かみを増す逸品です。



本場結城紬能登上布の手織り名古屋帯を合わせてみました。


結城紬は草木染め作家「稲葉 藤五郎」が粟から染織した糸を地機で遠目には
まるで無地に見えるほど細かい格子文様で織り上げております。


合わせた能登上布の名古屋帯が、なんとも優しく暖かみを増しています。




こちらは、同じく「稲葉 藤五郎」が草木染めをした真綿を使用して織り上げた
結城紬名古屋帯です。


能登上布の帯とは趣がまた違った柔らかい合わせ方ですね。




新潟県ゆきやま紬に、草木染めを使用した信州紬の名古屋帯を合わせてみました。


ゆきやま紬は、見た目よりも手に取るとわかる糸の細さが特徴で、
軽くさばきやすいとても丈夫な織物です。


信州紬の太子間道柄の名古屋帯は、草木染めならではの淡い薄ピンクがとても
品良く濃地のきものにとても映え、年代を問わない合わせ方ですね。





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