奥州小紋

本日お客様からご注文を頂きました奥州小紋の別染めが竺仙より
当店に到着いたしました。





6月も終わりに差しかかった折、日頃よりご贔屓を頂いていますお得様より
一通のメールがあり、竺仙の奥州小紋のご相談がありましたのが先月のこと。


その商品は昨年2010年に発表された奥州小紋





実は私、毎年竺仙の新作発表会に出向いた際、この奥州小紋は当店には
まだまだ早く、数年後に仕入れるべき商品と勝手に判断をしていて、
いつもサラリと確認していた程度でした。



というもの北海道のこの北見地方に、この奥州小紋がどれだけ認知されて
いるのか、はたまたどれだけ受け入れて頂けるのか…という思いが先に立ち、
いずれはしっかりと揃えなければいけない品とは思い通つつ、その商品の
前を通り過ぎていたのです。



この度の奥州小紋は先にもお話いたしました通り、2010年度の発表の品。



昨年の新作発表の際にも観ていたはずなのに、失礼ながらお得意様から
ご相談を頂いても、どの柄なのかピンとはきませんでした。



早速、竺仙に商品の確認をしましたが昨年発表の品のために現品は当然無く、
一反を新たに染めて頂く事にしました。





奥州小紋経糸で絣を織りだした、手織り紬のような独特の風合いの生地に、
伝統的な染め方の一つである「引き染め」で、江戸の頃より伝わる中形の柄を
染め上げるため、3日続けて雨が降り続けると染めの作業は中断され、商品に
なりません。





先染め綿紬である奥州紬地のため、一般的なゆかた柄に比べて緻密な
柄だしから、長襦袢無しの半巾帯での装いは上品なゆかたそのももの
出で立ちとなりますし、絽や麻の半衿を組み合わせ、名古屋帯の装いとも
なればさらに上品さは増すことと思われます。





当初は博多献上名古屋帯をお合わせ頂く予定でしたが、今回はより深く
「まこと織物」の手織り夏すくい名古屋帯「船に千鳥文」を合わせて頂くことに。




これからお祭りシーズン本番到来です。


こちらのお客様は札幌のお祭りが終わるとすぐに仙台の七夕まつりと、
お忙しくされますが、奥州小紋で夏気分を満喫して頂きたいと思っております。






奥州小紋の出来上がるまで
http://www.chikusen.co.jp/yukata/hiki.html




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