附下「小袖名物裂ちらし」

5月も下旬に入り、相変わらず暖かな日が続いています。
気温は25度を上回り、ときには30度近くなることもしばしば。


それでも5月末までは袷を着用する文化が日本にはあります。
お買い物やお出かけなど、堅苦しくない場でありましたら気候をみて
単衣でも構わないところでしょうが、結婚式や茶席などTPOを重んじる場と
なればやはり暑い日でも5月末までは袷を着用された方が間違いはありません。




店頭ではすでに単衣や夏物の陳列となり、すっかり夏に向けての準備と
なっておりますが、薄物のご紹介前にもう少しだけ袷の商品を。


綸子本紋地に細かい糸目友禅で描かれた小袖名物裂を散りばめた附下。


綸子地は光沢のある生地と、滑らかな質感のため単衣には向かない
袷用の生地として振袖や訪問着、附下など格調の高いきものに
用いられることが多くみられます。




生地感に合わせて染め上げる柄も吉祥文様や正倉院文様など、
格式に合わせた柄が多く、お慶びの日やお祝いの茶席など華やかな場に
適している一枚となるでしょう。


細かい友禅文様に箔と刺繍で重量感を出す。
柄数は少なくとも良い仕事であるからこそ、附下でも品格ある豪華さが
出ている一枚ではないでしょうか。







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