喜多川 俵二 「班金」名古屋帯 

喜多川 俵二作 「華紋唐草」織名古屋帯



班金「はんきん」と呼ばれる技法で織り上げ、古金襴特有の
変化ある金糸の趣を、味わい深く表現した織物。
ざっくりとした風合いのなかに、優雅な感覚がほんのりと浮かび上がり、
落ち着いた色彩。


現在は帯の製作をしておらず、市場に俵屋の帯が出ることは無く、
日本の伝統技術の継承が途絶えるのが残念でなりません。




俵屋18代・喜多川俵二は古来より受け継がれてきた文様に現代の息吹を
吹き込み、平成11年には父親・平朗に次いで『有職織物』で重要無形
文化財保持者に認定されました。


喜多川俵二の大切な仕事の一つに、伊勢神宮の御神宝織物の制作が
あります。

伊勢神宮で20年に一度行われる神様のお引越しの「式年遷宮」では、
神社の昇殿だけでなく1000を越す御神宝の全てが新たに作りなおされます。


式年遷宮」は、持統天皇の時代(690年)より約1300年にわたり現在まで
続けられ、2013年に第62回目が行われました。
喜多川俵二氏は、1993年の第61回「式年遷宮」より、御神宝織物の
制作を担っています。



暈し小紋や小付けの附下、色無地などに合わせることで、一層帯の
品格が映ります。



1936年京都西陣[俵屋]17代喜多川平朗(故・重要無形文化財保持者)
の次男として生まれる。
1988年[俵屋]18代を継承。
1989年伊勢神宮式年遷宮神宝装束「錦」「羅」「紗」等を製織。
1990年秋篠宮殿下 紀子様御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織、
天皇御即位御大典御装束「御即帯」「十二単」製織。
1993年皇太子殿下 雅子様御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織。
1999年重要無形文化財(人間国宝)の認定を受ける。



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