結城紬と名古屋帯

当店でもめったに入荷しない160亀甲の結城紬のご紹介を。




重要無形文化財の本場結城紬は、各工程の重要無形の技術保持者の方々の、
手仕事による作業のリレーによって作られます。


工程と簡単に言っても、糸とり、絣括り、染め、織りと本当にたくさんの
工程を経て、この素晴らしい結城紬は生まれています。


だからこそ、あたたかみのある、「着る」というよりも「まとう」という
言葉の方が似合う様な、真綿に包まれる独特の嬉しい感触が人々を魅了して
いるのではないでしょうか。




結城紬地に栗山工房が染めた紬の名古屋帯を合わせてみました。


京都の栗山工房は、栗山紅型と呼ばれる、京友禅はもちろん琉球紅型とも何か
ニュアンスの違う紅型染めで知られる工房です。


現在主に二代目の手による栗山紅型は本来は日本古来の「型付手彩 色染」に
あたるところ、琉球紅型とほとんど同様の作風で「和染紅型」とも呼ばれます。


球の紅型と同じなのは、防染のための糊置きに型紙を使い、
彩色はすべて手による点(型友禅では彩色にもたくさんの枚数の型紙を使う)
そして琉球の紅型と違うのは、友禅と同じ染料を使う(琉球では顔料を使う)
点です。


このへんが“京風”のやさしい雰囲気に繋がるようですね。


これからの寒い時期には、温もりのある紬でお出かけしてみてはいかがですか。




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