特別展示

4月に催される「感謝継承 宮美展」の開催報告をさせて頂いたところ、
お問い合わせや、たくさんのコメント本当に有り難うございました。


展示会当日の内容を少しずつではありますが、これからアップして
皆様にお伝え出来ればと思っております。


この度は社長就任の記念展示会ということもあり、普段の展示会とはまた
趣向を凝らして皆様におもてなしの気持ちと、これからの宮川の姿勢を
全面に表現する大規模な記念展に恥じない内容で開催させて頂きます。



そのひとつに、日頃からお世話になっております皆様に、感謝の意味も
込めまして特別展示といたしまして、文化性の高い普段では決して観る
ことが出来ない特別参考品の貴重な作品資料を展示・公開してご高覧して
頂きたいと思っております。




綴織壁掛け【紫陽花双鶏之図】
 明治37年
(川島織物文化館所蔵) 原画/伊藤若冲

アメリカ・セントルイス万博会に向けて制作した15枚のうちの1枚の試織で、
若冲の筆の勢いを見事に綴織でとらえています。
「紫陽花双鶏之図」はこれらの中でも最力作のひとつで、均等な繊細さで、
すべての部分を描き込んでいく、若冲独特の技法が、典型的に示されています。




裾文様【桜と楓に流水文】
 昭和初期作
(千總美術館所蔵)

整然と重ねられている波文様は桜と楓のシュルエットで縁取りされ、その波は
高度な職人による繊細な糸目友禅の技法で表現し、ところどころに金糸の管糸
にて波の動きをアクセントしています。
散らされた桜と楓は、美しい螺鈿の効果と平繍の高度な職人の技が冴える作品。



物故作家特別展示
【皆川 月華】 振袖「四季の花鳥」
明治36年〜昭和62年)

日本芸術員賞受賞をはじめ、日展参事から日本現代染織造形協会会長や、
日本着物染織工芸会会長を努める。



【山鹿 清華】 丸帯「瑞鳥群菱華」
明治18年〜昭和56年)
パリ万博装飾美術工芸博覧会グランプリ受賞をはじめ、日展日本芸術員参事、
文化功労者にも選出。



これらの貴重な作品・資料は政府や宮内庁の御用命を数多く承り、明治大正時代の
万国博覧会などを通じ多数海外に渡り、日本人のみならず欧米の人々をおおいに
驚かせ、高い賞賛を得ています。



現在は美術館でも滅多にお目にかかることの出来ないこの機会に、お見逃しなく
ご高覧賜り、ひとときのお時間を十二分にご堪能ください。





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社長就任 感謝継承 宮美展
4月12日(月)・13日(火)・14日(水)
ホテル黒部 2階「富士の間」

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●宮川呉服店 オフィシャルホームページ http://www.miyakawa-gofuku.jp
●お問い合わせ info@miyakawa-gofuku.jp

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