創作品のご紹介

宮川呉服店では世界に一つのきものや帯の誂え品に力を入れて、
創り続けています。


それは百貨店や、他のきもの専門店には無い、独自性のあるお一人
お一人のお客様のニーズやご予算に合わせて、日々創作意欲だけは
持ち続けていくようにしています。




綴なごや帯 「透映文」


綴織は、緯糸(よこいと)を幅いっぱいではなく図柄に従って織り
込んでいくため、柄と柄との境目にハツリ孔(わずかなすき間)が
できることで、図柄の輪郭が際立ちます。




色数に制限なく配色でき、ぼかしやグラデーションの美しさを織り出す
ことができ、さらに経糸(たていと)は強く張り緯糸はたるみを持たせて
高い密度で織り込むため、経糸緯糸にくるまれて見えなくなり、緯糸
発色が際立つように織り上がるなど、多くの特徴をもっています。


たいていの綴帯白色または黒色で張り、緯糸(よこいと)に色糸を使用して
地色や配色に用いることが多い中、川島織物の綴帯は、経糸にも地色と
同色の糸を染織してから織り上げますので、織り上がりの帯の色の深みが
増してきます。




綴なごや帯 「春秋透段文」

やわらかな薄サーモンピンクの地色に、箔で象られた変り段の中に、
砂子状の箔と手刺繍で春秋の花を上品にあしらっています。




綴なごや帯「松七宝文」


オフホワイトの地色に、共濃色で七宝の中に松文を入れた縁起の良い
帯に出来上がり、嫌みが無く、シンプルですが上品な格調を持ち、
盛夏以外に使い勝手の良い綴帯を念頭に制作しました。





一枚の図案から完成に至るまで、出来上がりの不安と楽しみの連続ですね。


綴織の歴史は最も基本的で単純な文様表現の技法なので、現存のもので
エジプトに3世紀の織物があるほど古くから世界各地で織られていたと
考えられています。


日本には中国から7世紀頃に伝わったと言われていますが、その後長い
中断があり復活したのは江戸時代寛政期(1789〜1800)頃、西陣
林瀬平の手によってでした。


明治以降になると2代川島甚兵衞は綴織の発展に尽くし、日本ではじめて
綴織の美術工芸織物を制作して、現在も職人が一糸一糸、心を込めて
織り上げております。




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