新作小紋のご紹介

本日も不安定な天候が続いていた北見地方でした。


朝方は青空も見え隠れしていた空模様でしたが、午後から
細かい雪がチラホラと…、自宅に帰ってみると車が真っ白に…
やはり冬の北海道はまだまだ続きそうですね。


先日入荷したばかりの、この春の新作小紋をご紹介したいと思います。





少しシボがあるどっしりとした丹後縮緬地に、波頭の文様が総柄に
描かれた小紋です。


鮮やかな薄ブルー地に映えるように、極々柔らかく繊細な波頭の文様を
珊瑚朱の色目であしらいましたコントラストが絶妙です。





上品に川島織物の几帳文の薄地の袋帯を合わせることで、正装に近い
装いができるのも、この小紋の地色と挿し色のバランス感覚の良さが
分かります。


遠目は無地にみえる程、柔らかい色目通しが絶妙に混じり合うことで
色彩感覚の良さが一目瞭然です。





黒地の塩瀬の染帯を合わせることで、より普段感覚な小紋に変り
柔らかく鮮やかな地色の小紋が映えることではないでしょうか。


写真の角度により、幾分発色が変わってしまうのですが、現品は
本当に嫌みのない鮮やかな色目です。





よほどの手描き以外の型友禅小紋は、白生地に同一方向に柄(型紙)を乗せて
染めるために、柄の向きが上下してしまうものなのですが、こちらの小紋
同じ型友禅でも、附下や訪問着のように袖の部分や身頃の部分など各箇所を
区別して染めているために、波頭の柄が全て一方方向(全ての波頭が上を向く)
にお仕立て上がるようになっております。





総柄であって、うるさくない。
遠目は無地のようでも、優しい色目の柄が染められている。
江戸小紋にはまたない、京友禅の職人が気の効かせた技がこちらの小紋には
ふんだんに込められている一品です。


単衣にもお使い頂けるように、爽やかな地色を選色いたしました他にはない
小紋を是非一度ご覧頂きたいと思っております。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●宮川呉服店 オフィシャルホームページ http://www.miyakawa-gofuku.jp
●お問い合わせ info@miyakawa-gofuku.jp

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー