半衿

秋晴れの続く北海道ですが、これから雪の降る季節到来となります。


最近の急激な気温の低下にともない、私のまわりでも風邪を引き始めて
いる人が多くなっておりますので、皆様もお身体には十分ご自愛下さい。


本日は刺繍の半衿について少しだけ。




写真の半衿は白地に白糸を中心とした刺繍で縫い上げられた正絹半衿です。


今年も秋の始め9月、10月には結婚式など、お祝いの席でお使いになられると
いうことでお求めになられるお客様が多くいらっしゃいました。



半衿の本来の目的、役割は襦袢を皮脂や白粉、整髪料から保護するものです。
その中でも白衿は礼装、正装の際に多く用いられるのに対して、色衿は
お洒落もの(紬や小紋)などに使用されるケースが多くなっています。





当店でも色衿は一部取り扱ってはいるのですが、礼装やお洒落着を問わず
白衿をお選びなるお客様が大多数で、勧める側の私たちでもよほどのことが
無い限り白衿をお勧めしています。



今回アップした半衿は正絹塩瀬地を用いた刺繍の半衿
先ほどの話と矛盾していますが、華やかな場所にお召し頂く礼葬着の際に
関して取り扱うギリギリの範囲内で、白地に白糸刺繍を店頭に常備しています。



半衿に関しては、そのお店の特色、考え方によって大きく意見は分かれるかと
思います。他店を否定肯定することなど甚だできませんが、保守的な当店では
どうしても白衿をお勧めする傾向にあります。



お着物、帯、着姿を決して損なわないよう無駄な色目が入らない白衿は、
自己主張することのない清潔感と品格を兼ね揃えているものではないでしょうか。






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