松岡姫花倉織長襦袢

読谷山花織は沖縄の織物の中で、もっとも強く南方色を際立たたせているの
ではないでしょうか。


それは淡白で写実的な琉球絣などとは全く異質の、異国情緒を誘ってやまない
匂いを表現しているからなのだと思われるからです。





単衣用としての花織は、琉球王朝の御用布に指定され、特には花倉織といわれる
高級なものは王朝一門だけにのみの着用と限られ、そのために読谷織の名手たちが
わざわざ首里に招かれて、王朝専用の布を織ったと伝えられています。





花倉織とは、小さな方形を花を模るように織り込む「花織」に併用して、
絽織を市松や菱形に入れていく沖縄の織物の中で、最も格式の高いもの。
透かしを作る技法故から、トンボの羽のような美しい布と言い表されています。




この度、創業110周年を迎えるにあたり、この首里花織の技法を松岡姫糸にて
触りの良い、単衣時期に最適な長襦袢を当店好みの別染めで製作することに。




地色は本当に淡く薄い配色にすることで、決して表地のきものの邪魔に
ならないように配慮を施した色目。



礼装からカジュアルまで幅広い取り合わせを求めた、しなやかな花倉織は
「遠い国」への想いとともに育ったと思われます。




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創業110周年記念 宮美展
4月17日(火)・18日(水)
ホテル黒部 1階「大雪の間」

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