札幌展終了

24日(土)、25日(日)と二日間に渡り開催されました「札幌展」。
第1回、初めて単独での札幌で行われるということで、当日までの準備不足を
含めてどうなるか蓋を開けてみなければ分からないという中、会場のホテルへ。


当店からの私を含めたスタッフ数名と、京都から応援に駆けつけたメーカーが
正午に札幌にて合流。
地元札幌でのお取引先も準備に加わるという、有り難い陣容で
会場オープンまでの短い時間内で捌いていきます。


今回はホテルの会場内といっても、会議や宴会などに用いられる貸し会場に
畳を引き詰めて行う、よくある呉服展示会の会場とは違い、スイートルームを
そのまま、きもの展示会会場に替えてしまうという高級感もありつつ、
アットホームな雰囲気を前面に出すことに重きを置きます。


徐々に出来上がっていく会場を見計らい、女性スタッフは薄物の着物を纏い
オープンまでのさらに短い時間内で、お見えなられるであろう
お客様へのおもてなしの準備と最後の段取りに余念がありません。


まるで初めて開催する会場ではないくらいに、それぞれが言葉を発しずとも
何回も使用しているかのようにテキパキと事を運ぶ。
天候も良い。商品も良い。ロケーションも良い。そして何より準備の段取りが
良く、雰囲気がとても良い。


これは忙しくなるぞと思う矢先に部屋のチャイムが鳴る。。
私だけポロシャツとデニムという、最高のカジュアル姿で会場陳列を
していたところに、お馴染みさんがご家族でご来場となり慌てふためくが
後の祭りだ。


そのままの着姿で応対をするものの、後ろでは京都から来た応援組が
笑っている。
フロントトークからついにはお買い求め頂く間最後までそのままの姿で
お客様をお見送りしたところで、新規のお客様たちが続けてお入りになる。


面識のない私は、いつものことながら「狭いところですがどうぞ」などと
言ってはみるものの、そちらの方々はまさか私が代表とは思うまい。
私はなにせ生まれてこの方、今まで実年齢には見られない童顔とは
聞こえが良いが、どこかの兄ちゃんみたいに軽く見られる容姿だから、
お手伝いの若い人的にあしらわれるのだ。


急いでスーツに着替えて胸にチーフを入れる。
満を持して会場に戻ると、皆が商品を前にして楽しそうに話している。
これは入り込む余地無しとみるや、その時初めて時計に目をやると
オープンしてから2時間も経っているではないか。




バタバタと始まった第1回の札幌展では、札幌近郊の顧客の方から
地元のお得意様がわざわざお祝いに駆けつけて頂いたり、このブログなどを
通じてお越し頂いたご新規様まで、楽しくお話をさせて頂くことに。


アットホームかつ質感を求めた今回の展示会では、その部屋の居心地の
良さなのか、ご来場頂いたお客様方の滞在時間がとにかく長い。


これは嬉しいことであり、商売以外での積る話をはじめ互いの近況報告と、
普段ご無沙汰している札幌のお客様との最大のコミニュケーションを計れた
一番の収穫となることに。


北見から来たどこぞの分からぬ呉服屋が、札幌で初めて風呂敷を広げた
今回は売れた売れなかった以外に別の収穫があったような、初心に返り
足下を見つめ直す良い機会であった数日間だったような気がするのです。


質へのこだわりと、柄への執着、そしてもの創りへの努力は、自然と
分からない間に、お客様が当店へ求めていたことだったのです。





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第1回 札幌展ありがとうございました

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