友禅着尺

千總製作:友禅着尺「琳派シルエット百花文様」



昭和10年に神坂雪佳の下絵と伝えられるものである、
縮緬地・琳派百花文様型友禅裂からシルエットの部分のみを強調し、
あえて単色に染め上げた友禅着尺。



神坂雪佳は近代における琳派復興の先導者の一人とされ、
欧州のアールヌーボー様式を学びつつも、その和風につとめたことで
知られる。


この意匠も琳派の肥痩ある柔軟な線描を生かし、細部を略し単純で明快、
小気味よく表現したものである。



染元の千總には対幅でこの型友禅の現図となったと考えられる
掛軸があり、型友禅の製作に雪佳と千總の交流を裏付けるものとなっている。



取り合わせをした帯は、北村武資作:経錦袋帯「菊花繋文」。


単色ながら勢いのある意匠の友禅に邪魔にならないよう、これまた単色の
帯を合わせ、帯〆に季節の効いた色目を持ってくることで、その方の個性ある
着こなしが楽しめるのではないでしょうか。




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