続・華紋のこと(その2)

昨日、華紋のことを記しましたが、今回は昨日のそれよりも少しだけ華やかな
華紋(しゃれ紋・加賀紋)のご紹介。



ピンク地の単衣訪問着は、はんなりとした地色の濃淡暈しに
友禅華文(かもん)柄。ポイントの上前・胸にはひとえらしく金銀糸の刺繍で
格調も高く上品に染め上げられています。



きものの柄・華文をアレンジして紋入れをにすることにしました。
あまりきものの柄・華文そのままを背中に一つ入れてしまっては
少々重たく、仰々しくなってしまうのではないかと思い、少しだけ砕けた
「華文風」として依頼しました。


華紋入れの図案、色糸の選定まで数多くのやり取りすることでGOを出す。
出来上がりは、イメージ通りあっさりとしたかたちになる。




銀糸に覆われているかのような豪華な絽袋帯が、ご着用の華々しさをより
演出してくれ、パーティーには最適に映えることでしょう。



先日から華紋のことが続いて書き記しているからか、当店で華紋を入れる人が
どれだけ多いのかと、お思いの方がいられるかも知れないのですが、
華紋はあくまでも正式ではなく飾り紋。


紋入れの割合比率では、圧倒的に抜紋や共色にての縫い紋が
多いのが実状です。
取り決めのある場所にての着用以外に、パーティーや謝恩会などで礼装着を
お召しになる際に、少し華やかにしたいというための目的用途であります。







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