蛍暈し小紋
先日まで新年のご挨拶をしてたというのに、1月ももう少しで終わろうとしている、
本当に早いものです。
豪雪続きの北海道ではありますが、春が待ち遠しい気持ちばかりが募り、
今回は少しでも春色に近づいた小紋をご紹介といたします。
薄いサーモンピンク地に、絞りで染め抜かれた蛍暈しの小紋。
地色が薄い分その蛍が少しボヤけて見えるのがまた、さり気ない優しさと
なっています。
経シボかかったシャリ感のある生地を用いているため、単衣にも適していますが
袷でのお仕立てならば、濃い八掛ならば少し表に響くかもしれまんから、薄色の
はんなりとした色目の裏地を選ばれることがお勧めかと。
合わせる帯ひとつで、普段着から大寄せの茶会など無地感に近い着こなしが
できる「お利口さん」の一枚となるでしょう。
あくまで小紋でありながら縛りの少ない場であれば、少しだけかしこまった
織名古屋帯などを合わせることで、グッと幅の広い用途となりますね。
濃い地色に同様の蛍暈しで染め上げると、蛍の白抜きの部分がはっきりと
現れることから、粋過ぎてしまい用途が限られてくるのが対照的でもある
蛍暈しのきもの。
春には春色の一枚が、季節感を一層演出してくれることでしょう。
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