芝崎 圭一・座繰り紬

毎年1月に京都にて発表されている伊勢崎の染色家・芝崎 圭一氏が創る
座繰り【ざぐり】紬。



人気作家の作品のために、全国の専門店仕入れ方バイヤーが待ちに待って
いるという生産待ちの品。


例年ほんの一瞬で、発表された座繰り紬が見事に無くなってしまうことから、
当日は朝早くから並んで求めに来るほどでもあるのです。



父・芝崎 重一(しげかず)氏の作り上げた、手引き座繰糸を使用した
着物作りを継承。その作品は、とことんまで糸にこだわり、他の追随を
許さない風合いを生み出している。


無地の中にも、手作りの糸のみを使い、ひとつひとう確かめながら
手織で織り上げることから、たてよこの濃淡が独特の温かい表情を
生み出します。



茶地の無地は胡桃の染料を用いた何ともいえない柔らかな色と風合いを
出している。
胡桃は1年のうちの秋の1ヶ月しか採取できないので、作られる反数の
少ない色でもあります。


妥協を許さない芝崎氏の座繰り紬は、私が心斎橋での修行時代から
触れていた間違いのない作品。


担当者と芝崎氏の作品について話していても、強い信念のもと制作する
芝崎氏の作品は着る人のためだけを想う職人のプライドなのだろうと、
数少なくなったほんまもんの代表格なのだろうと妙に納得してしまうほど
だったのです。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●宮川呉服店 オフィシャルホームページ http://www.miyakawa-gofuku.jp

●お問い合わせ info@miyakawa-gofuku.jp

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー