霞箔刺繍附下

全国的に強い冬型の冬型の気圧配置が続くため、北日本から西日本の日本海側を
中心に大雪や大荒れ、大しけとなる所がある見込みです。



今日の北見では最低気温がマイナス23度と、この冬一番の寒さ。
先週に引き続き、明日からまた会議が札幌や京都で始まることから
天気予報注視の日々が続きそうであります。


北見から札幌までは約300キロ。
暴風雪となると頼みの綱の高速道路は封鎖され、下道に降りたときには
雪で視界が遮断され、自然の怖さを目の当たりにします。


これからの雪道運転には気を付けて臨むようにします。




霞箔、金銀糸を用いての金駒刺繍がふんだんにあしらわれた附下。
地色は何度も引き染めされた、グレーとベージュを混ぜ合わせたような
グレージュともいえる色目。


見る角度が変わると、不思議に暖色が覗く甘い色目にも感じるのが
きものが持つ古典色なのでしょうか。



霞暈しも駒繍を生かすために大きな友禅にせず、刺繍の縁をぼやかすかの
ように丁寧な仕事が施されています。


一越縮緬、駒無地のような平坦な生地ではなく、大きな立てシボが見える
生地を使ってこその完成度合いなのでしょう。




余分な色目を入れていない附下に、あえて色数の少ない金色基調の袋帯
合わせることで品格ある合わせ方となります。


記念となる装い式典など、厳粛とした場には清楚な装いがふさわしいこと
でしょう。




対照的に重みのある濃地の袋帯を合わせることで帯が主となり、
上手に附下が縁の下を支えるように大人しくなります。


このように格調ある帯を引き立たせたいけれども、色無地では役不足
ならば柄数、色数は少なくとも格調ある附下は最適ではないでしょうか。







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