螺鈿京袋帯

来月に開催予定、創業110周年記念展示会に向けての別注品が出来上り、
今回は単衣(ひとえ)に合わせやすい帯ということで、京袋帯螺鈿
爽やかに織り上げるように製作依頼いたしました。





菱取りに丸華とした文様は小紋、色無地から附下まで幅広く合わせられる
ようにと、初夏の装の邪魔にならないように爽やかな薄藤ピンク色で。



螺鈿が織り込まれることで格調も生まれる他、ひとえに合わせる
時期的な涼感も感じられる一筋に出来上がっています。





菱の点を重ね合わせた意匠は光輝として、ポイントに螺鈿を用いて
面白みのある上がりに工夫を。


この京袋帯とは、袋帯の形状組織で織り上げられ、帯の長さが
9尺8寸と、一般的な名古屋帯の長さしか無いために一重太鼓の
袋帯となります。



6月の夏ひとえも、下旬近くなる頃には先取りの夏帯を締めることが
多くなることと思います。6月前半から中旬の期間と、9月中旬から
下旬の微妙な時期に活用できるようにと。






図案確認から、色目を含めた織元とのやり取りは、こちら側の趣旨意向を
確実に伝えていかなければいけない他、制作側にも思いを読み取ってもらい
納得のいく完成品にならないため「まあこんなものでいいか」といった
妥協はできないのです。






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