ひとえ

3月も下旬に差し掛かる頃は、私たちきものを扱う側の準備として満を持して
とも言えるのでしょうか、いよいよ「ひとえ」の商品が店頭に少しずつ
お目見えとなり、より一層店内が明るく春めいて感じられます。





当然のことながら裏地が付かないひとえは、その生地が重要となり
ひとえ素材として、楊柳(ようりゅう)は最も代表的な生地になります。





細く細かい柳のようにも見えるシボがが入った楊柳は、生地面に凹凸が
あることから肌に触れる面積が少なくなるので、汗などが生地全体に
付着しにくい理屈の通った素材。


その他シボ感の強い浜縮緬地なども素材的には良いとされていますが、
いずれにせよ、前途下したように肌に付着する部分の少ない生地が
的質となり、ひと越しの素材など糸の渡りが緻密であればあるほど、
着装した際に感じられる爽やかさが得られます。





一昨年から続く「純国産糸プロジェクト」でも、今年の提携生地は
ひとえの上質なものを指定することに。


素材そのものが、きものを決める何よりも全ての検証となるのです。





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創業110周年記念 宮美展
4月17日(火)・18日(水)
ホテル黒部 1階「大雪の間」

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