御所解

御所解(ごしょどき)文様は、主に第一礼装からはじまり、
格調の高い部類きものの意匠として用いられていることが多い文様。


この御所解文様には、かつて公家や武家の大奥、大名の奥向きの
女性用の正装で、四季の草花を背景に垣や御所車などが描かれている
ものが多く見受けられます。





塩瀬地に描かれた御所解の帯地は、それが塩瀬の染帯であることを
忘れさせるくらい、豪華さを表現しています。



染帯に御所解のような、格調の高い文様を用いることは本来の持つ
染帯の位置づけが変わってくるのではないかと思うところ、現在の染帯の
多種多様性に合わせて、「染帯=洒落もの」のみと当てはまらなくなって
きています。





だからといっても何でもかんでも、染帯に格の高い文様を用いて染め
上げることは御法度。あくまでもこの「御所解」が染帯に用いることを
世に認めさせた京都の専門店さんなどは、さぞかしご苦労があったこと
と存じます。






先日紹介した、ひとえの小紋に合わせての一枚ですが、色無地などの
礼葬着にも着用できることに加えて、このような小紋にも相性の良さを
持っているのは「織」ではなく「染」だからなのでしょうね。





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創業110周年記念 宮美展
4月17日(火)・18日(水)
ホテル黒部 1階「大雪の間」

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