伝承の紬展

1月もあっという間に後半になり、つい先日までのお正月気分も
どこにいったのかというくらい平常な毎日が戻ってきました。


本日は店頭にて来月から開催する展示会の画像データ写真撮りを行いました。


これまで宮川呉服店はフォーマルを主とした装いの発信が多く、普段のきもの
「かたいもの」紬の個別展示会をしっかりと催していないということから、
数年前から準備をすすめ、この度一堂に紬の奥深さを発表させていただく
ことになりました。



紬の奥深さは着るほどに身体に馴染み、私たちの動きに寄り添ってくれます。
重要無形文化財にも指定さている「結城紬」は古来の技法をそのままに守る
紬の中でも最高級とされています。


そのしなやかな紬糸から作り出されるあたたかさを肌で感じる所以は、
作り手の計り知れないほどの質実な細やかさから生まれてきます。




精緻の巧みを追求した絹織物の王者とよばれる「大島紬」。
この度紹介すす大島紬は一般に産地の業者が自主的に図柄を選び商品とする
市場品とは違い、指定柄を受注生産する誂え品のみ。


今回の織物は「室町の加納」が厳格な製品管理のもと、一点一点図案の段階から
責任を持ち、専属工場で製造しています。




土のにおいのする「みさやま紬」は信州の手織り紬。
織物を一生の課題とする横山氏が草木染めを全身全霊で正直一途に染め、
手織りで織り上げます。


麻伝統とのハーモニーで生み出された紬の芸術品ともいわれる「士乎路紬」
能登半島は別名、士乎路(しおじ)とも呼ばれます。
糸へのこだわりから、ぬくもりと安心の着心地良さが身にしみて感じられる
ことでしょう。


「室町の加納」とは友禅の「千總」、帯の「川島」、御召の「矢代仁」などに
代表される織物の専門問屋として他社にはない、こだわり抜いた織物だけを
取り扱い続けています。
初代加納荘五郎が千治商店(現 千切屋治兵衛株式会社)より別家独立し、
大島紬結城紬琉球織物卸売業を創業した経緯があります。


手づくりの一点一点であるため、北見の店頭に一堂にご用意しての開催が
叶ったこの度、是非織物の素晴らしさを肌で感じていただけますよう
皆様お誘い合わせの上のご来場をお待ちしております。





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手づくりの心と人 
伝承の紬展

と き: 平成30年2月21日(水)〜25日(日)
ところ: パラボ2階宮川呉服店特設会場
     午前10時〜午後6時30分 

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●宮川呉服店 オフィシャルホームページ http://www.miyakawa-gofuku.jp

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