秋の新作です。
新作の「京袋帯」が織り上がって参りました。
まだまだ一部の商品ではありますがご紹介させて頂きます。
「京袋帯」とは、袋帯の形状のまま、一重太鼓に締め上がるように
名古屋帯の文丈で織り上げました袋帯です。
当店でも度々お問い合わせがありますが、お茶などをされるお客様から、
9月の単衣に合わせる帯で、綴まで格調なく、一般的な名古屋帯よりも
重みのある帯のご要望がありました。
織元の川島織物が昨年に初めて発表してから、とても評判が良く新作の
発表となりました品々です。
また、決して単衣用という訳ではありませんので、これからの秋冬春に
かけて、二重太鼓を避けられる方にもお勧めです。
「有職花文」
■お太鼓柄と前柄以外のところにも地色の濃淡色で、
菱取有職を散りばめました。
小紋から、無地感のきものにも合わせやすく、柄中の配色も抑えめなところが
品をひき立たせています。
「草花繋文」
■全体柄が印象的で存在感をひきた立たせますが、地色と柄の配色の絶妙な
バランスが嫌みのなく格調高い織物に仕上がっています。
合わせるおきものによって様々な顔に変っていくことと思います。
「有職霞文」
■代表的な有職文様を地織りの霞文様の上に配置をして、さらにその重みが
感じられます。金糸や銀糸などを使用しておりませんので、特にお茶席向き
な一品ではないでしょうか。
織元は「川島織物」___
皇室御用達なのは、さすがにその一品一品の質の高さからくる所以では
ないでしょうか。
特に川島織物の帯は表裏の境目に縫い目がなく、筒状に織り上げた「本袋帯」と
いい、表地と裏地に縫い合わせがないので体を締める部分の厚みが均一になり、
締めやすく、緩みにくいのが特長です。
また、表地と裏地が同じ風合いなのも「本袋帯」ならではです。
近年つくられている袋帯は表地と裏地を別々に織って最後に縫い合わせる
「縫袋帯」(ぬいふくろおび)が主流となっていますが、川島織物は「本袋帯」
にこだわり続けています。
今回紹介いたしました「京袋帯」は「綾機帯」ともいわれ、その命名は
随筆家でもあり染織研究家の木村 孝 先生が名付けました。
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