宿題

昨年から聞いていた宿題、「大人の浴衣生地から、子供の浴衣を創りたい」
とのことだったのだが、言われた矢先の昨年はその子供用の反物を見に
いらしたお父さんが、息子用のを見ていく内にあまりの良さから自分用に
注文してしまった。


これは奥様に怒られるぞ、心の中でそんなことを思ったところ
お父さんが「子供のゆかたは来年ね」と宿題となる。
このお父さんは私の知り合いでもあり、日頃良くして頂いている知人。
とにかくきものが好きで、何かがある度にきものを着たいと懇願するほどの
和装ファン。


そんな昨年からの思いがいよいよ完結することに。




「近い内にお店に行きますから」と聞いていたところ、今月初めに彼の奥様が
お子さんとご一緒に来店された。
今回ご主人が一人で来店されたら、また今年も自分用の浴衣を決めてしまう
かもしれないのを分かってなのか、奥様が反物を見定める。


そして、仕立てが出来上がり今日は店頭にお誂えを取りにのご来店。




お選び頂いたのはローケツ注染の反物。
息子さんを連れて一緒にいらした時に採寸した寸法に合わせての浴衣は
肩揚げ腰揚げもして準備万端、早速にでも着てもらいたいほど目を引く
こと間違いなし。





浴衣に使用した残り生地で、子供用の甚平も仕立てた。
これまたカッコ良く、自分でも大人用として仕立てたいくらい
イッチョ前に出来上がっている。


これをみたお父さんの反応はいかがなものか、
来年は別誂えの甚平ですな。




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