綴なごや帯「隣雲石文」

日ごとに秋らしくなり、北海道では朝晩冷え込んだ毎日が続いています。


今月の28日(金)から開催されます「川島織物展」での準備打合せが
連日続き、ここのところブログの更新が滞っていて申し訳ありませんでした。



この度の川島織物展開催にあたり、昨年より営業担当や制作担当と幾度も
話し合いを重ねて出来上がりました、オリジナルの綴帯が出来上がって
参りました。




綴なごや帯「隣雲石文」。
爪綴ながら、ほんの少しだけ図案化された遊び心がある一品にしたいと
要望して制作した一筋です。




一ツ紋の色無地からはじまり、附下や軽い訪問着まで幅広く合わせられる。
それでいてかつ仰々しくない綴帯。


そんな帯を、本物の爪で織り上げれればと考えてこちらの意匠を参考に
させて頂きました。




少し小振りにした大きさの前柄は、お太鼓のそれよりも若干擦れた
具合にして織り上げました。




取材元は、修学院離宮 隣雲亭「敷き瓦」と「一二三石」。


修学院離宮は、天皇離宮として後水尾天皇によって作られたものです。


京都修学院離宮の茶室「隣雲亭」入口の床には敷き瓦と鴨川石とで構成された、
四角と一二三石(ひふみ石)と名付けられた鴨川石の装飾に、
簡潔で格調高い雰囲気が窺われます。




この洗練された構図をもとに「茶のもてなしの心」を綴で織り上げた
上品な意匠から制作をいたしました。


展示会当日には、こちらの「隣雲石文」の他にも当店で制作いたしました品を
一堂に発表させて頂きます。




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川島織物展 

Exhibition from Collection Kawashima Tcxtile Museum.Kyoto -

▶ と き : 10月28日(金)〜30日(日)3日間

▶ ところ : パラボ5階 催事場

▶ 観覧料 : 無料

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●お問い合わせ info@miyakawa-gofuku.jp

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